群青の海の広ごり初句会
前山真理
「知音」2024年4月号 知音集 より
客観写生にそれぞれの個性を
「知音」2024年4月号 知音集 より
「知音」2024年4月号 知音集 より
「知音」2024年4月号 窓下集 より
「知音」2024年4月号 知音集 より
「知音」2024年4月号 窓下集 より
◆令和6年6月1日(土)梟の会の参加者の一句◆
更衣母のおさがり誉めらるる
青木あき子
初夏やまだ仕切なき子供部屋
稲畑実可子
大輪の薔薇みづからを支へかね
佐野すずめ
登校の一団ばらけ葱坊主
布川礼美
今少し独りの時を桐の花
杉谷香奈子
廃校のうはさの絶えず花うつぎ
松枝真理子
直売の看板朽ちし青葉かな
井出野浩貴
◆令和6年8月3日(土)梟の会の参加者の一句◆
雨粒の頰に当りて夏祭
青木あき子
サコッシュに旅のしをりや夏燕
稲畑実可子
大花火果てて灯台光りけり
佐野すずめ
別れとは思はざりしを髪洗ふ
杉谷香奈子
乳飲子の顔見せにくる祭かな
布川礼美
朝涼やお巡りさんに手を振る子
松枝真理子
おこぼれの団扇の風をありがたく
井出野浩貴
◆令和6年7月20日(土)梟の会の参加者の一句◆
峰雲や鏡のごとき潮溜り
青木あき子
文明の音を圧せよ蟬時雨
佐野すずめ
庭に人ゐるに驚く昼寝覚
布川礼美
ランドセル靴下夏帽子散乱
稲畑実可子
夕立や百万都市の交差点
杉谷香奈子
合歓の花少年何でも知りたがる
松枝真理子
物売りの声よみがへり夕立あと
井出野浩貴
◆令和6年9月7日(土)梟の会の参加者の一句◆
露草や網を投げたるやうな雲
青木あき子
片づけて庭の全景涼新た
稲畑実可子
蟷螂の鎌より翅のこぼれ落つ
佐野すずめ
絵の果実転げ落ちさう秋灯
杉谷香奈子
放屁虫腰を捻りて尿落とす
布川礼美
赤蜻蛉さだか雲居をよぎるとき
井出野浩貴
◆令和6年5月3日(金)梟の会の参加者の一句◆
だるまさんがころんだ新樹に腕当て
青木あき子
行き先を告げぬ外出つばくらめ
稲畑実可子
総身のあらはに雉ほろろ打つ
佐野すずめ
遠足の列背の順につづきをり
布川礼美
初桜一輪見つけたりし日は
杉谷香奈子
大銀杏芽吹きをめたり鬼子母神
松枝真理子
丘は風あつまるところ薔薇繚乱
井出野浩貴