朧夜のスカイツリーの揺らぎかな
安部川 翔
「知音」2019年6月号 知音集 より
客観写生にそれぞれの個性を
「知音」2019年6月号 知音集 より
「知音」2019年6月号 知音集 より
◆第一句集[させはまよ(1954〜)]
序:西村和子
題簽:佐瀬康志
装画:佐瀬浩史
挿画:大塚友佳子
装丁:和兎
四六判フレキシブルバックカバー装
198頁
少年は一塊の熱七月来
十年一日の如し、と言うがはま代さんにとっての十年は
さまざまなことを経験し、学び
風のように走り抜けた歳月だった
これからの十年は
ゆっくりと自分の一歩一歩を確かめながら
はま代さんらしい表現を身につけてゆく、
そういう時代になってゆくだろう
(帯・行方克巳)
◆自選十句
白シャツの一群に夫見失ふ
まつ青な空へ捨てたる榠樝の実
老鶯の声みづうみを辷り来る
流氷や旅のベッドの軋みたる
木の実踏むわざと踏む悉く踏む
雪といふことばを教ふ抱きあげて
フリージア光のごとき水に挿し
首手首心もとなし走り梅雨
物乞ひの少女膝抱く片かげり
蝶ふつと消えて背高泡立草
『句集 夏帽子』 牧羊社 1983年刊 より
『句集 知音』 卯辰山文庫 1987年刊 より
『句集 晩緑』 朔出版 2019年刊 より
『句集 窓』 牧羊社 1986年刊 より
『句集 知音』 卯辰山文庫 1987年刊 より
『句集 夏帽子』 牧羊社 1983年刊 より
「知音」2019年7月号 窓下集 より