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令和5年7月度 梟の会の記

◆令和5年7月1日(土)梟の会の参加者の一句◆

あじさゐの中の地蔵のつむりかな
佐野すずめ

花街の名残のやうに桐の花
(花街の名残りありけり桐の花)
稲畑実可子

桜の実夫婦となりてはや十年
(桜の実夫婦は十年経つてより)
北村季凛

宇宙ごと閉ぢ込めし色濃紫陽花
田中優美子

てきぱきと持ち場に分かれキャンプ張る
てきぱきと持ち場に分かれテント張り)
宮内百花

佇めば街騒遠し花樗
松枝真理子

好き嫌ひ言うてはをれず燕の子
井出野浩貴