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2019年8月20日(火)今日の一句

霧晴るる刹那をしかと等伯図  立花 湖舟

まさに霧が引いてゆこうとする瞬間を把えた等伯の絵である。言語で絵の趣を表現することは大変難しいことであるが、この一句、しっかりと等伯の画趣を把握しているように思う。等伯の作品を前にした作者の真剣な視線が感じられる。
「知音 平成30年12月号 紅茶の後で」より