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津田ひびき句集『街騒』(まちざい)
2018/2/3刊行

◆第二句集
バス停にバス待つやうに春を待つ

第一句集『玩具箱』
〈ふしだらといふ香水のあらまほし〉から、
さらなる新境地へ。

◆行方克巳抄出
誤診なら笑つて許す油照り
肉滅ぶごと鶏頭の朽ちにけり
バス停にバス待つやうに春を待つ
木馬にも銀のたてがみ風光る
裏窓も大阪の貌秋暑し
添ひ遂げるとは嗚呼けふも葱刻む
春色の海のしづくのピアス欲し
初夏や磨けば光る鍋やくわん
街騒の猥雑にしてあたたかし
蛇穴に入る母さんの胸豊か