西村和子著『季語で読む枕草子』
2013/4刊行
和歌の世界の先入観や類想に囚われることなく、春、夏、秋、冬、ただ過ぎに過ぎゆく折々のおもむきの粋を、簡潔な文章で書きとめた清少納言の「枕草子」を、季語という視点から読み解く。
目次
小豆粥―新年最初の望月
雪―香爐峯の雪
雪解け―残雪をめぐるやきもき
春は曙―日本人の美意識
紅梅―行成も認めた才気煥発
雪月花―当意即妙
桜の造花―関白道隆の趣向
花盗人―機知に富む応酬
桜襲―幸福の絶頂
春の炉―誤解を解いたわざ〔ほか〕