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知音 今月号

知音 2024年9月号を更新しました

熱帯夜  行方克巳 落し文むかし洛中洛外図 遠雷や聞こえぬやうに捨て台詞 サングラス身も蓋もなきことを言ふ 汗ひとすぢ虫酸走るといふことの 彼と彼彼女と彼女巴里祭 巴里祭米寿のタップ踏みにけり 暑き日の一日了へたり一日老 ... "知音 2024年9月号を更新しました" を続けて読む

知音 2024年8月号を更新しました

いづれあやめか  行方克巳 傘寿翁蠅虎と共寝して 吾よりも蠅虎の無聊なる 蠅虎胸に這ひずる夢魘かな 山辺の道くちなはの過りたる 蛇殺したる少年に凱歌なき 三人が寄れば姦し菖蒲園 今も別ずいずれあやめかかきつばた 三伏や肉 ... "知音 2024年8月号を更新しました" を続けて読む

知音 2024年7月号を更新しました

初  鰹  行方克巳 虹の色庖丁の色初鰹 初鰹分厚くにんにくたつぷりと 半可通怖めず憶せず初鰹 口ほどになき立志伝初鰹 更衣弛たゆき二の腕ありにけり 衣更へて一寸また老けたまひけり 焠ぐごとく手をさし入るる清水かな 真清 ... "知音 2024年7月号を更新しました" を続けて読む

知音 2024年6月号を更新しました

平和憲法  行方克巳 うなづきしひとにうなづき昭和の日 赤紙の来ぬ世の憲法記念の日 のんべんだらり平和憲法記念の日 世の中は憂しと恥やさしと亀鳴ける 亀鳴くとすればふぇーくふぇーくとぞ 往還の此岸彼岸や来迎絵 来迎絵菩薩 ... "知音 2024年6月号を更新しました" を続けて読む

知音 2024年5月号を更新しました

独り言  行方克巳 浅春の用なき十指もみほぐす 淺春の何やら路地の人集り 晩年や十薬干して芹つんで 踏んごみてすぐに清らや芹の水 急ぐごと急がざるごと蜆舟 喪心のかそかなりけり蜆汁 独り言噛んでしまへり冴返る 春は名のみ ... "知音 2024年5月号を更新しました" を続けて読む