黒点虎  谷川邦廣 著

kurotentora

ふらんす堂
2013年12月21日発行

谷川邦廣さんは、
工学博士にして猫語をもあやつる。
世界のどこに行っても猫は友達だ。
ときにごきぶりとも誼を通じるらしい。
邦廣さんの目から見た俳句の世界の広がりは
新しい刺激に充ちている。
行方克巳(帯文より)

んにやんと鳴いて出て行き春の猫
初芝居工藤祐経好きになり
コルドバの浴場跡に猫昼寝
街薄暑IDカードぶら下げて
水蛸のはりつく独房の硝子
業平忌我が猫トラの忌なりけり
ごきぶりは俺の友達妻の敵
秋晴や白目の光るインド人
てかてかに河馬を塗り上げ秋の雨
革命と数学と恋パリー祭
(行方克巳抄出10句)

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